カプセルホテルという名の小宇宙
先日カプセルホテルに泊まったことにより、家族への感謝が溢れ出した日記です。
宿泊したカプセルホテルは、外観にステッカーチューンがほどこした様な外観。受付で館内の説明を受けながら、次から次へと来る宿泊客の受付プレッシャーからほとんど理解出来ぬまま「ハイッハイッハイッ」と答えてしまった。どうやら部屋に荷物が持ち込めないので、自分の指定ロッカーに荷物を入れておくシステム。
ロッカーに荷物を入れながらどこで着替えるの?って思っていると、おもむろに隣の男性がロッカールームの通路で着替え始める。なるほど通路で着替えとは、効率的かつ「お前のちっぽけなプライドなど捨ててしまえ」というカプセルホテル側からのメッセージ性を感じる。
第1弾の激しい後悔が右脳と左脳を同時に襲うが、カプセルホテルに辿り着くまで雨にふられ少し濡れていたので、宿泊客用のユニフォームに着替えて地下にある温泉へ。実はネット予約した時に、この地下温泉を楽しみにしていた。確かホームページにはジェットバス、ミストサウナ、人口温泉などと書いてあったはず。
温泉の扉をいざオープンすると
中学の部室ですか?
温泉=のびのびというイメージを持っている自分が悪いです。カプセルホテルというスペースを最大限に活用する仕組みで、お風呂だけがのびのび広いとかそんな無駄な設計をするわけがない。むしろ一貫性のある図面を書いた建築デザイナーをほめたい。
効率的であるが故に、見知らぬおっさんとあと少しで肌が触れ合いそう。ジェットバスの噴射は、ジェットという単語を使っている全ての物体に謝ってほしいレベル。ひょっとしてジェットの勢いで宿泊客を回転させる為の仕組みなのではないだろうか?少なくとも自分は全身をジェットの速さで洗い、湯船からジェット噴射よろしく飛び出した。
裏切られても期待通りじゃなくても、次こそは次こそはと期待するのが人間として正しい生き方。実はもう1つの楽しみがあって、その名もリラックスルーム。確かホームページにはドリンク無料でマッサージチェアがあり漫画も読めるくつろぎの空間と書いてあった。
エレベーターを降りて、いざリラックスルームへ。今年こそ同僚から誕生日プレゼントをもらえるんじゃないか?ぐらいの顔はしてたと思いますが「そこまで期待してないですよ」ふうの振る舞いで
いざリラックスルームの扉を開くとそこは
お葬式ですか?
薄暗い部屋でかなりの数のおっさんがテーブルに座って無言で漫画読んでいるカオス空間。もちろん誰もクスリとも笑ってはいない。リラックスどころかむしろ緊張感さえも感じる。みんな漂流教室を読んでいるのか?リラックスルームを1周回ってみたのだが、絶妙な薄暗さと京都の鴨川よろしく一定の空間でマンガを読むおっさん。自分も正真正銘のおっさんである事を忘れ、無料ドリンクもそこそこにカプセルルームへ。
4Fでエレベーターを降りて、自分のカプセルへ向かうとどうやら自分の巣は2段カプセルの2階部分。ちょっと待てよ… ひょっとしてここはカプセルホテルではなくて、自分は宇宙飛行士でスペースシャトル内部で充分なスペースが確保出来ずにカプセル型のベッドで明日の任務に備えるべく休息を取ろうとしているんではないのか?それ以外にここのスペースで寝る理由が思いあたらない。
シーンと静まり返ったシャトル内で1人のクルーが地球とコンタクトを取り始めた。何か重大な話しのようだが部下への説教のようにも聞こえる。長いしつこい終わらない。長旅で疲れた他のクルーがカプセルから出て行く気配を感じた。地球とコンタクトを取っているクルーにめがけて
さっきからうるせぇよ
ギラついた瞳でマンガを読んでいたおっさん達の恐怖を知っているだけに、とてもじゃないが自分には言えない一言。彼こそシャトルのキャプテン。火星だろうが土星だろうがなんならブラックホールでもお供します。静寂を取り戻した艦内で、明日のミッションを思いながら眠りにつく。そう一刻も早く地球に帰りたい。
朝起きて、冷静に艦内を見回してみると寝ぐせ直しのスプレーがあったり、荷物をかけるフックがあったり小さな気配りがすごい事に気づいた。このシャトルは色々と計算され尽くしている。確かに通路で着替える必要はあるし、全てが狭い。ただし安い。出張の日当が浮かせ宇宙手当としてお小遣いにも出来る。サラリーマンの大いなる味方であるのは間違いない。
カプセルホテルで疲れがとれなかったなど、良く聞くけど自分は全然問題なかった。むしろ朝きちんと目が覚めた嬉しさにいつもより元気なぐらいだ。自宅のベットや家族に感謝の気持ちが溢れ出してくる。
当たり前のことを当たり前と思わない。そんな事が学べるカプセルホテル
しばらくやめておこうと思います。
孤狼の血を観て気づいた。広島カープからの裏メッセージ
努力・泥臭さ・怒涛・度胸・同心・同郷・胴上げといった言葉にある共通の発音「ど」を、熱さ(温度)とカープらしさ(C)を感じさせる「℃」で表現した。「℃」を3回続け、球団初のリーグ3連覇への決意も込めたとしている。
Suchmosサチモスを初めて観たおっさんがクリロナ風に揺れた。
昨日は、最先端ミュージックを聴きに最先端っぽい顔して山口の周南まで行って来ました。
最先端ミュージックを奏でるバンドとは「Suchmos」こと「サチモス」ひょんなことからチケットが手に入り、事前情報は「staytune」というCMソングとボーカルの名前がヨンスという知識だけ。
なので声援は「ヨンスーーー」しか言えませんが、そもそも自意識過剰おさーんの私はこれまでライブで声を発したことなどなく。最初から最後まで小さな手拍子とクリスチアーノ・ロナウドで有名な腹筋が割れると噂の「シックスパッドつけてんのお前?」ぐらいの微妙な横ユレを腰がするぐらいです。
ギューギューの満員電車になっていくライブ会場でいつも思うのが「母さんなぜ僕の身長は2mないのでしょう」パッと見たところライブ会場にバスケットボール選手らしき人はおらず必然と自分の視界がオールクリアになるそれが身長2メートル。
ライブはミュージシャンの登場シーンが1番アガる。アドレナリンが放出しそんな時にいつも思うのが「あのままバンドを続けてれば今頃はオレも…」
間違いなく野たれ死んでるでしょう。どこまでいっても僕は手拍子側の人
ライブは縦ノリ系のバンドしか来たことがなくサチモスみたいなノリは初で、少し戸惑っていたが、ボーカルのヨンスの圧倒的な存在感やサチモスというバンドの演奏力に会場もグルーヴ感たっぷり的な?ビッグウェーブ横ノリ的な?適切な表現が自分の脳にストックされてなく表現しづらいが、とにかく心地よい。演奏することが凄く好きなんだなサチモスって何回も思いました。
ギターのリフがロックっぽくて良いなと思ったら、ヨンスはニルバーナとかブランキーが好きらしくシンパシーを感じた。オレも両方好きで夢中になって聞いたけど何にもなってない。
そう言えば昔アンコールの時は「アンコール アンコール」ってみんな大声で言ってた覚えがあるが、最近行ったライブは手拍子だけになってるのはなぜか?とアンコールって言えないくせに思う。その代わりといっちゃあなんだが手の平は赤より赤い。
唯一歌えるstaytune来るか?くるか?待ちわびるも最後までこず。かえりの車の中でカーステレオをstaytuneと上手く言ってみる。
アンコールでフェルナンドトーレスのユニで出てきたヨンスを見てサッカー好きなのか?とアガる。明日からサッカーユニだなと思う広くて浅いオレolé
次回ライブ行く時は曲を覚えて行くので、staytuneを演奏して欲しい。歌詞にある「広くて浅いやつもうgood night」を一緒に歌いライブ後にサッカーユニをこっそり脱ぎたい。
目の前の大人しそうな女の子は、ライブが始まると手を振って本当に楽しそうだった。そして初見のわたくしはライブが終わるまでクリロナ風に揺れ続けた。